薬膳健康づくり研究会の紹介
健康づくり研究会とは
人生を楽しくいきいき過ごすためには、健康が何にもまさる宝です。この礎となるのが食生活です。
薬膳健康づくり研究会は、平成元年から日本型薬膳の研究や調理実習を続けてきました。
「一食一食を大切に考え、食事を通して病気を予防し健康で楽しく健やかに生きる(未病先防)」を目的に活動しています。
中国伝統医学の理論に基づいて現代栄養学的な配慮をし、日本の食文化を根底に中西医結合の薬膳をめざしています。
また、「薬食同源」といわれている薬膳の普及活動などにより、人々の健康寿命の延伸の支援を推進していきます。
少子超高齢社会を健やかに過ごせるよう、“食を通しての健康づくり” “地域を通じての健康づくり” を発信していきます。
就 任 挨 拶
木々の緑が色濃く感じられる頃となりました。会員の皆様におかれましてはご健勝のこととお喜び申し上げます。
このたび 、令和4年度総会におきまして和田俊子様より会長を引き継ぎました伊藤寛子と申します。歴史ある「薬膳健康づくり研究会」が引き続き発展していきますように、微力ながら努力して参ります。どうぞ皆様方のご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
和田俊子前会長には顧問・講師としてこれからもお力添えをお願いいたします。また、永年講師を担当していただきました青木祐子様、猪俣朝子様、後藤ちづる様は、前年度をもちまして退任されました。長い間会のためにご尽力いただいた事に心より感謝申し上げます。会員として今後ともよろしくお願いいたします。
今年度より、齊藤玲子様・桑原佳子様を新任講師としてお迎えしました。お二人には会のために新しい 風を吹き込んで頂くことを楽しみにしています。
ここ数年、人類にとって脅威となる新型コロナウィルス感染症が、世界的な規模で流行し、未だに収まる気配が見受けられません。薬膳健康づくり研究会においても、教室が開催できなかったり、感染が心配で参加をためらってしまったり・・・など、大きく影響を受け続けています。このような状況の中にあっても、「会をつなぐ」の考え方を基に継続的な教室運営を目的に新しい工夫や取り組みを行ってきました。 具体的には、① 公開講座を会場参加・オンライン視聴・録画視聴の三択導入 ② YouTubeを活用したわかりやすい薬膳情報の発信 ③ オンラインに従来型の情報の発信要素を加え、前年度に引き続き書籍「薬膳のドアを開こうⅡ」を作成・販売など会員のニーズに合わせた情報発信の構築等。 今年度もこれらを充実させ会員の皆様をつなぐツールとして様々な取り組みを行っていきたいと考えています。
一方オンライン時代だからこそ、「薬膳という共通のテーマで顔を合わせて話ができる」当会のアナログ 的運営は、今後ますます望まれるのではないかと思います。 「今日は心うきうきした時間でした」「外に出られない中でこの料理を作って家でも楽しみたいです」「中医学の奥の深さを知って驚きました」・・・など教室で充実した時間を過ごし心を満たして、帰って行かれる方が更に増えていくような会にしたいと考えております。そのために、講師の指導体制の充実 、オンライン・アナログを使い分けた会員相互のコミュニケーショ ンの場の確保など、有意義で魅力ある教室運営をめざしてまいります。
会長退任のごあいさつ
和田俊子
平成28年から会長を務めさせていただきましたが、本年の総会をもちまして6年の 任期満了により退任いたしました。会員の皆様のご理解・ご協力のおかげで無事任 期を全うできましたことを心よりお礼申し上げます。
あっという間の6年間でしたが、いろいろなことがありました。会長就任時には平成と 共に誕生した当会の歴史の積み重ねを重んじ、扶正祛邪・未病先防を合言葉に「食 は命・食は心」を大切にした日本型薬膳を、そして「つなぐ」をテーマに掲げこれまで 務めてまいりました。
在任中に最も心に残ることは、創立30周年記念事業と新型コロナウィルス感染防止対策です。平成30 年には、記念誌「つなぐ」「二十四節気を楽しむ薬膳」の発行などいろいろな記念行事を会員の皆様と一緒に行いました。コロナウィルス感染防止対策の中で講演会はオンラインを導入してYouTubeからリモート講座を発信し、冊子を作成して会員の皆様とのつながりを積み重ねてきました。また、屠蘇散を再考し全て食品で新オリジナル屠蘇散として伝統をつなげることができました。これから人生100歳時代に向けて心豊かに暮らすための健康づくり「正気存内 邪不可干」を心に「日本型薬膳」をさらに深めてください。
私は当会の前身から関わっており、今まで34年間皆様方と一緒に薬膳を学んでこられましたことは大変 幸せです。ありがとうございました。今後は顧問として当会の発展のお手伝いをさせていただきたいと考えております。皆様にはこれからも伊藤寛子会長のもと、ますますのご支援ご協力をお願い申し上げます。
講師退任のごあいさつ
青木 祐子 (菊名教室担当)
会員の皆様と共に長い間、学習会、発表会、薬草園の見学会など、有意義に過ごさせていただいた「薬膳健康づくり研究会」の講師をこの度退任することになりました。
皆様におかれましては、これからも学習会、研修会の発表などに励まれ、薬膳の知識向上をはかり、充実した日々を過ごされますことをお祈り申し上げます。
猪俣 朝子 (海老名教室1・専Aコース担当)
初代会長の上野先生は御自身の体験から、薬膳や中医学のすばらしさを実感して、多くの人に広めたいと、海老名にも教室を開いて欲しいとお誘いを受けました。丁度私も中医学が面白くなって来たこともあり、手探りをしながら始め、振り返れば20数年にもなっていますが、薬膳の基本となる中医学の奥深さが伝えきれておらず、学べば学ぶほど増す興味をさらに深めていきたいと思います。
後藤 ちづる (川崎教室担当)
平成9年に吉山先生が開講された川崎教室を引き継がせていただき、15年間講師を務めさせていただきました。
諸事情さらにコロナ禍の影響もあり、この度教室を閉講するにあたり講師を退任する事となりました。 皆様と共に中医学、薬膳を学ぶ機会を得ましたことは本当に感謝の一言です。ありがとうございました。 時代の変化に伴って学び方も大きく変わろうとしていますが、これからも薬膳の学習、実践を継続され、薬膳 健康づくり研究会での学びが薬膳の普及の一助となりますようにとエールを送らせていただきます。