緑豆

 

役に立つ身近な 食品・生薬

 

緑 豆

 

緑豆 (mung bean)  マメ科 ササゲ属

 
  • <分類> 清熱類 清熱解毒類
  • <性味・帰経> 涼・甘 心・胃
  • <効能> 清熱解毒 清暑 利水

 

1.別名

 
  • 八重生(やえなり)
  • 文豆(ぶんどう)

 

八重生(やえなり)と呼ばれていたのは一本の木に多くの豆がつくと言う説と一年間に数回(インドでは八回)収穫されたためと言う説がある。

また粒の大きさがそろっているので、物の重さを量るのに用いたことから「文豆」とも呼ばれた。

 

役に立つ身近な 食品・生薬 緑豆(mung bean ) マメ科 ササゲ属

 

2.ルーツ

緑豆はササゲの一種、原産地はインドとの説が有力で、古代に中国に伝わり、日本への伝来時期、経路は不明であるが、日本で発見された最古の食用豆。

縄文前期の鳥浜貝塚(福井県)で出土した。江戸時代に各地で栽培され、明治時代になって一般に普及した。

 

現在の状況 インドや中国では豆のまま用いられる。インドでは「ムング」と呼ばれカレーなどに、中国では日常の料理や、生薬として薬膳料理に利用される。

また、豆の形ではないが、緑豆のデンプンは熱に非常に強いのでコシのあるハルサメの原料としても利用される。日本では風土に合わないので、現在はほとんど栽培されておらず、ハルサメや豆もやしの原料として輸入されている。

 

 

3.現在の状況

インドや中国では豆のまま用いられる。インドでは「ムング」と呼ばれカレーなどに、中国では日常の料理や、生薬として薬膳料理に利用される。

また、豆の形ではないが、緑豆のデンプンは熱に非常に強いのでコシのあるハルサメの原料としても利用される。日本では風土に合わないので、現在はほとんど栽培されておらず、ハルサメや豆もやしの原料として輸入されている。

 

4.期待される働き

栄養素としては疲労回復に効果のあるVB?、B?をはじめ、骨の強化やストレス緩和によいCa(カルシウム)を多く含む。

Na(ナトリウム)の体外排出を促し高血圧を予防するK(カリウム)も多い。

 

5.生理機能

食物繊維も多く含まれ、腸内の善玉菌の繁殖を活性化し、便の量を増やし腸内環境を整える。

コレステロールや老廃物を排出し動脈硬化、糖尿病などの生活習慣病・ガンを予防する。

皮は解毒作用が強く、昔から毒消しとして緑豆の煎じ汁が使われていた。

古人は「その涼は衣にあり」(緑豆は皮に解毒・止渇の作用がある)としている。

 

参考文献 :

 
  1. 薬膳素材辞典
  2. 豆の辞典
  3. 食材健康大辞典
  4. 日本の豆ハンドブック

 

 

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