役に立つ身近な 食品・生薬
菜の花
平成29年3月 横浜市児童遊園地 写真
菜の花
菜の花の黄色いじゅうたんの上に、桜の花が咲く光景は”春”真っ盛り!
今年、河津桜は早かったが、日ノ出町の大岡川添いの桜は、まだこれから楽しめる。
桃の節句に向けて、千葉の南房総半島の食用の菜の花は最盛期を迎えた。
温暖な気候に恵まれ、江戸時代後期から昭和初期にかけ、菜の花が菜種油用に作られていた。
菜の花は、欧米の野菜栽培書の中で最も注目されているエディブルフラワー(食用花)の一つで、アブラナ科(ヨーロッパ原産)に属する。
冬~春に咲く花やつぼみを若い茎ごと採って食べる。ハナナとも呼ばれ、現在市場に出ているものには多くの種類がある。
千葉県の菜花のほか、オータムポエム・アスパラ菜・との菜・茎立菜・仁井田菜・紫折菜・ 紅菜苔・カイラン・菜心などで、アブラナ科の野菜はすべて“ナバナ”とされている。
【薬膳として】
味は辛、性は涼、理血類で、清熱解毒・潤腸通便・口内炎・歯ぐきの出血・虚弱体質改善 などに用いられる。
茎に甘み、葉にまろやかなほろ苦さがあり、サッとゆでてお浸しやみそ汁・辛し和えやピーナッツ和えなどにして、賞味する。
菜の花の辛し和え写真
参考図書
- 「体を元気にする野菜100種の育て方」武川満夫、政江著
- 「野菜の全疑問」高橋素子、篠原温
- 「日本の野菜」大久保増太郎