薬膳料理教室からの写真集
専修科B―1教室(素材研究) 和田暁先生
平成30年3月10日 「艾葉(ヨモギ)の使い方」
献立名
- ヨモギご飯の温泉卵丼(温経活血)
- ヨモギの豆腐焼き(温脾利湿)
- ヨモギ団子スープ(利湿)
- ヨモギのクッキー(散寒活血補血)
- ヨモギ入り紅茶
【ヨモギ】:中国肉桂・玉桂・牡桂・菌桂
【別名】:艾葉・艾蒿・家艾
【用量】:3~9g(有少毒)
【性味】:温 辛・苦
【帰経】:肝・脾・腎
【効能】:温経止痛・散寒止痛
~おすすめの一品~(ヨモギのクッキー)
*コメント
米粉の中にヨモギが入ったクッキーで、棗とクランベリーが、とても可愛い素朴なお菓子です
専修科B―1教室(素材研究) 和田暁先生
平成30年2月 「シナモンの使い方」
献立名
- 海老パフ(腎陽虚)
- 羊肉生姜粥 ザーサイ陳皮あん(脾腎陽虚)
- 春巻きしおり(補腎 温裏虚寒)
- シナモンプリン(活血温経)
- シナモン杜仲茶
【別名】:中国肉桂・玉桂・牡桂・菌桂
【産地】:中国南部,雲南、広西、関東、福建。ベトナム北部、南アジア
【採取】:春季或いは晩秋、鱗茎を掘る
【性味】:大熱・辛甘
【帰経】:腎・脾・心・肝
【効能】:補火助陽・散寒止痛・活血通経・温経通脉
【適応】:心腹冷痛・虚寒吐瀉・生理痛・肢冷脈微・腹痛泄瀉・腰膝冷痛・閉経
【用法用量】:3~9g
立春を過ぎ、旧暦では冬は終わり春が始まりますが、まだまだ風が冷たく、寒さの厳しい毎日です。
今月の素材研究、シナモンの使い方では、どの料理にもほど良くシナモンが使用され、実習が終わった
後は、体がポカポカ…身も心も暖かくなりました。
平成29年9月 「ぎんなん・栗の使い方」
献立名
- 参鶏湯(栗で健脾補気 銀杏で喘息止め)
- 湯葉ぎんなんあんかけ粥(せき止め)
- 冬瓜・銀杏の菊花和え(化痰止咳)
- 栗とごまの焼き菓子(補腎)
- 五味子紅茶
※ ぎんなん
【別名】白果、公孫樹、鴨脚樹、蒲扇
【性味】平 甘苦 有小毒
【帰経】肺胃
【効能】斂肺平喘、活血化?止痛、化湿止瀉
【適応】肺虚咳喘、冠状動脈、狭心症、高脂血症、高血圧、認知症
【用法用量】3~5g
『ぎんなん』は中国では、白果とも呼ばれ、また、葉の形は鴨の足と似ているので「鴨脚子」とも呼ばれる。
北宋時代、白果は宮廷に献上され、帝王は銀杏と名をつけたと言われる。
銀杏の木の成長は、ゆっくりしているので、『公孫樹』という別名を持っている。
すなわち銀杏の木は、祖父の代で植えて、孫の代で実を採る樹木である。
【主な効能と臨床応用】
- 高血圧を予防する効果
- 美肌効果
- 夜尿症を改善する効果
- 記憶力を増加する(銀杏葉)
葉にフラボノイド配糖体が豊富?血管拡張、動脈硬化を改善
- 血中コレステロールの降下、高脂血症、高血圧、狭心症、胸口疼痛、眩暈の改善作用
* 栗
【別名】板栗、大栗、栗果、毛栗、腎之果
【性味】温 甘
【帰経】脾胃腎
【効能】養胃健脾、補腎強筋、活血化?
【主治】脾胃虚弱、反胃、泄瀉、虚弱体質、腰酸腿軟、吐血、皮膚の出血、便血、頻尿導尿
【栗の応用】
- 効老衰・・・栗子に含まれている豊富な不飽和脂肪酸とビタミン、ミネラルで抗衰老、延年益寿ロコモ症候群の予防
- 高血圧病、冠心病、動脈硬化、骨粗鬆症などの疾病の治療
- エネルギーを供給し、益気健脾
- 美肌・・・栗には、皮膚のしわやシミに改善効果のビタミンCが多く含まれ、しかも実の部分に
含まれているでんぷん質は、ビタミンCを保護する役目を果たすため、加熱しても壊れにくい。
特に注目したいのは、皮の部分、渋みこそ、強力な抗酸化作用を持つタンニンが豊富。
タンニンとは、ポリフェノールの一種で、お茶やワインなどに含まれる成分のひとつ。
老化を引き起こす活性酸素を除去し、皮膚の保護作用がある。
特に、シミなどの原因となるメラミンを抑制する作用があるため、美肌効果は抜群。